【ベルリン時事】国際原子力機関(IAEA)理事会(35カ国)は10日、ウィーンでの定例会合で、イランに対して濃縮ウランの備蓄状況を申告するよう求める決議を採択した。米英仏独が提起した。イランは反発しており、米国との交渉に影響を与える可能性がある。
 決議はイランに「核物質の備蓄と核施設の設計に関する完全な情報」の速やかな提供を要求。また、情報を確認するためのIAEAの査察を認めるよう迫った。
 イランは、決議にはイラン核施設への米軍の攻撃に対する批判的な言及がなく「偽善的」だとし、「不可侵の権利を守る」と主張した。イランとロシア、中国は同日、採決に先立って共同声明を出し、「(イラン情勢に関する)外交努力を危険にさらす」などとして決議案に反対した。 
〔写真説明〕国際原子力機関(IAEA)本部=ウィーン(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)