2026/01/10
防災・危機管理ニュース
【ニューヨーク時事】米軍に拘束されたベネズエラのマドゥロ大統領は、麻薬テロ共謀などの4件の罪で起訴されている。5日に米東部ニューヨークの連邦地裁に初出廷した際には全てで無罪を主張。今後、国家元首としての地位や拘束の合法性が争点になるとみられる。
マドゥロ氏は2020年に▽麻薬テロ共謀▽コカイン密輸共謀▽機関銃と破壊兵器の所持▽およびその所持共謀―の4件で米国内で起訴された。
今月3日の拘束後に司法省が公開した差し替えの起訴状では、マドゥロ氏が長年にわたって麻薬カルテルを支援し、米国へのコカイン密輸を共謀してきたほか、その目的のために武器を所持してきたと指摘。うち3件の罪状について、マドゥロ氏と共に拘束された妻フローレス氏が新たな起訴対象に含まれた。米メディアは有罪となった場合、終身刑もあり得ると報じている。
5日の出廷時、マドゥロ氏は自身の身分について「ベネズエラの大統領」と明言。弁護側は国家元首としての地位を根拠に異議申し立てを行う可能性を示しており、「軍事的な拘束」の合法性についても争う姿勢を見せている。
国際法では国家元首の免責が定められており、ベネズエラのサーブ検事総長もこれを根拠にマドゥロ氏の釈放を求めている。しかし、米国は2019年以降、選挙で不正があったとしてマドゥロ氏を国家元首として認めていない。
1990年に同じく米軍に拘束され、麻薬密輸の罪に問われたパナマの独裁者ノリエガ将軍(当時)は免責されず、当初40年の禁錮刑が言い渡された。今回の起訴状には「現在の事実上の統治者」との記述もあるが、元首であることが認定されるかどうかが大きな争点になるとみられる。
次回のマドゥロ氏の出廷は3月17日に設定されているが、証拠開示などの公判前手続きを経て、実際の裁判開始までには数年かかると指摘するメディアもあり、長期化が予想される。
〔写真説明〕米連邦地裁に出廷したベネズエラのマドゥロ大統領(前列左)とフローレス夫人(同右)の法廷内スケッチ=5日、ニューヨーク(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
失われた危機意識を取り戻す災害図上訓練で自分ごと化 ミツバ
どのメーカー系列にも属さず、複数の自動車メーカーや1次サプライヤーに四輪と二輪用の電装部品を供給する独立系のサプライヤーであるミツバ(群馬県桐生市、日野貞実代表取締役社長)。近年、過去に考えられた災害対策が、途絶えつつあった。同社では“自分ごと化”で従業員の危機意識を高めるため、災害図上訓練を実施。参加者の意欲が高まり、対策用の新たな要望が集まるなど、確実な手応えを感じている。
2026/05/26
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/05/26
-
-
-
-
-
顧客の安全と安心をAIと人のアシスタンスサービスで追求
JTBグローバルアシスタンス(東京都千代田区)は、渡航先でのけがや荷物の紛失、言語の壁など、海外旅行に関わるトラブルを包括的にサポートしてきた。昨今では地政学リスクの高まりに応じ、自社の危機管理ソリューションを生かした出張者や駐在員の安全確保にも注力している。創業35年を機に、AIと人間、それぞれの長所を組み合わせたハイブリッド型サービスの展開を目指す。混沌(こんとん)とした時代の中、海外旅行に伴うリスクを低下させ、旅行者の安全をどのように確保するのか。鈴木章敬代表取締役社長に話を聞いた。
2026/05/19
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方