金子恭之国土交通相は20日午前の閣議後記者会見で、2025年の訪日外国人数が約4270万人だったと発表した。これまで最多だった24年の3687万148人を上回り、初めて4000万人を突破した。訪日客による年間の消費額も約9兆5000億円と、過去最高を更新した。
 訪日客数は、円安を追い風に2年連続で最多を更新した。24年にコロナ禍前の水準を超え、その勢いが続いた。日本で大地震が起きるとのうわさがSNSで拡散された香港などから旅行者が減った時期もあったが、欧米やオーストラリアのほか、中東など幅広い国・地域で観光客を誘致してきた効果が表れた。
 一方、中国政府による訪日自粛要請の影響で25年12月単月の中国からの訪日客数は約33万人と、前年同月に比べて約45%減少した。台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁に中国が強硬姿勢を強めたことが背景。大手百貨店の免税売上高もマイナスに転じており、2月の春節に向けて全体の訪日客数や消費額に影響する恐れがある。 
〔写真説明〕東京都台東区浅草の雷門前で自撮りをする観光客=2025年12月17日(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)