2026/03/01
防災・危機管理ニュース
【ワシントン、カイロ時事】トランプ米大統領は2月28日、米国とイスラエルが同日イランに対して行った大規模軍事作戦で、イランの最高指導者ハメネイ師が死亡したと表明した。イスラム教シーア派の宗教指導者を頂点とするイランの体制が大きく揺らぐのは必至で、体制転換に向けた動きは極めて重大な局面を迎えた。
トランプ氏はSNSで、ハメネイ師を「歴史上最も邪悪な人物の一人」と非難。「彼はわれわれの情報機関と高度に洗練された追跡システムを回避できなかった」とし、イランの他の指導者たちも同時に殺害されたと説明した。一方、イラン攻撃については「目標達成に必要なだけ継続する」と強調した。
トランプ氏はさらに、「祖国を取り戻す最大の機会だ」とイラン国民に蜂起を呼び掛け、ハメネイ師直轄の精鋭軍事組織「革命防衛隊」や治安部隊なども「多くはもう戦いたくない、という情報が入っている」と述べた。
28日の攻撃ではテヘランにあるハメネイ師に関連する施設が標的となり、ロイター通信が配信した首都の衛星画像には、建物が破壊され、黒煙が上がる様子が捉えられていた。
イランのメディアは1日、ハメネイ師の娘や義理の息子、孫ら親族が死亡したと報じた。ただ、ハメネイ師の動静については触れていない。
また、イスラエル軍は2月28日、ナシルザデ国防軍需相や革命防衛隊トップら7人を殺害したと発表した。
中東地域を管轄する米中央軍によると、米、イスラエル両軍による攻撃は米東部時間28日午前1時15分(日本時間同午後3時15分)から始まった。イスラエル軍は戦闘機約200機が参加する「史上最大規模」の作戦だったと説明。イランの防空システムやミサイル発射装置など約500の標的を攻撃したという。
報道によれば、攻撃はテヘランに加え、北西部タブリーズや中部イスファハン、南部シラーズなど広範囲にわたった。イランのメディアは同国31州のうち24州が被害を受け、全土で少なくとも201人が死亡したと報じた。
一方、イランは報復攻撃を実施。中東の衛星テレビ局アルジャジーラによれば、イスラエルに加え、米軍が駐留するサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、バーレーン、クウェート、イラク、ヨルダンに向け、ミサイルなどが発射された。ほとんどが迎撃されたが、一部着弾したとみられる。イスラエルとUAEでそれぞれ1人が死亡した。 (了)
(ニュース提供:時事通信 2026/03/01-10:33)
(ニュース提供元:時事通信社)
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