2026/03/09
防災・危機管理ニュース
週明け9日の東京株式市場は、原油相場の急騰や前週末の米国株下落を受けて終日、売りが優勢だった。中東情勢を巡り、紛争が長期化するとの思惑から投資家心理が悪化。日経平均株価の終値は前営業日比2892円12銭安の5万2728円72銭となった。下落幅は日銀の追加利上げ後の2024年8月(4451円安)、米国株が大暴落した1987年10月(3836円安)に次ぐ、過去3番目となる。
一時は下げ幅が4200円を超え、5万1000円台となる場面もあった。
前週末の米国市場では、2月の米雇用統計で就業者数が減少し、失業率は上昇するなど米国で景気後退懸念が浮上。また、イランの最高指導者に反米強硬派のハメネイ師の次男が選出されたことで混乱が長期化するとの思惑から、原油先物相場で米国産標準油種WTIは一時1バレル=119ドルに達し、約3年9カ月ぶりの高値水準となった。
東京株式市場では、中東情勢に関し「今後どう転ぶか分からず、投資家は買いに慎重となっている」(中堅証券)と警戒が広がった。リスク回避により、業種を問わず幅広く売られ、特に人工知能(AI)向けの需要拡大期待から大きく値上がりしてきた半導体など、ハイテク株の下落率が大きかった。
東京外国為替市場の円相場は「有事のドル買い」が強まり、一時1ドル=159円近くまで大幅に下落した。約1カ月半ぶりの安値水準。ただ、先進7カ国(G7)財務相が原油急騰を受け石油備蓄の協調放出について議論するとの報道で、ドルを売り戻す動きが出た。午後5時現在は158円45~46銭と前週末比93銭の円安・ドル高。
東京債券市場では、原油高によるインフレ懸念から米長期金利が上昇し、日本国債を売る動きが拡大。長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時、2.225%に上昇(債券価格は下落)し、2月中旬以来の高水準となった。
〔写真説明〕前営業日比2892円12銭安の5万2728円72銭に終わった日経平均株価を示すモニター=9日午後、東京都中央区
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- 株安
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/07/21
-
-
-
-
-
AIによるメール監査で悪意なき不正リスクを事前に検知
昨今、企業の不祥事が多発している。不正会計や金銭の着服、独占禁止法で禁止される談合やカルテルなどが発覚することで企業の信用が失墜し、業績悪化にいたるケースが多い。企業の不正を防ぐ方法で有効なのが、社内のメールモニタリング(メール監査)だ。国際訴訟・不正調査のパイオニアであるFRONTEO(東京都港区)は、リーガルテック分野で培ったノウハウから自社開発したAIエンジン「KIBIT(キビット)」をコア技術に、メール監査で企業の不正リスクを検知するサービスを提供する。膨大な量の電子データから、どのように不正を発見し、未然に防ぐのか。代表取締役社長の守本正宏氏に話を聞いた。
2026/07/13
-
-
困難な工場のサイバーセキュリティ強化机上訓練で隠れていた現場力を発掘(参天製薬)
製造業にとって最も避けたい、売上に直結するサイバー攻撃による工場の稼働停止。しかし、セキュリティ対策の導入は工場ならではの困難があり、簡単にはいかない。参天製薬(大阪市北区、伊藤 毅代表取締役社長)は、サプライアーのランサムウェア感染をきっかけに、2017年から国内外の工場のサイバーセキュリティ対策を強化。工場との対話を重ね、着実に進めている。
2026/07/10
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/07/05
-
「情シス任せ」「コンサル任せ」では終わる
社会機能の維持に欠かせない業種でサイバーインシデントが相次いでいます。事業停止の影響は一企業のビジネスの域を超えサプライチェーン全体に波及。いまやセキュリティは経営の重要課題です。企業を取り巻くサイバーリスクと求められる対策について、日立ソリューションズの扇健一氏と辻󠄀敦司氏に聞きました。
2026/07/03






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方