2026/03/16
防災・危機管理ニュース
1~2月の中国小売売上高は前年同期比で2.8%増だった。昨年12月の0.9%増から拡大したものの、低い伸びが続く。国家統計局の報道官は16日の記者会見で、雇用を改善させ、消費者心理のてこ入れを急ぐ方針を示した。
中国を代表するビーチリゾートの海南島。海口の免税モールは2月下旬、多くの観光客でにぎわっていた。島は税の優遇措置が講じられており、本土よりも安く海外の商品を買うことができる。
ただ、店内で目立つのは、買い物袋を持たない買い物客の姿だ。最新のスマートフォンを眺めていた女性は「免税価格といっても高過ぎる。見ているだけだ」と話した。
中国ではかつて、家計の主な資産となってきた不動産の値上がりを背景に内需が拡大。ところが、2021年に不動産開発大手の中国恒大集団が事実上のデフォルト(債務不履行)に陥り、不動産バブルが崩壊すると、消費も鈍化。若年層の失業率も上昇傾向にある。
政府は25年に自動車や家電の買い替え補助金を拡充。26年は旅行などサービス分野のてこ入れを急ぐ方針だ。だが、買い替え補助金は「需要の前倒しにとどまる」(専門家)との見方が大勢。サービス消費の活性化に向けた具体策もあいまいだ。
海南島南部の万寧では夜、ビーチ沿いの道路で多くの若者が音楽に合わせて踊っていた。一方で、近くに立ち並ぶバーやディスコの客足はまばら。上海のIT企業で働いていたという20代の男性は、解雇されたばかりだと打ち明けた。「仕事がいつ見つかるかは分からない。将来のことは考えないようにしている」と嘆く。
中国人民銀行(中央銀行)の最新の預金者調査によると、今後消費を増やすとの回答は2割にとどまっている。(海口=中国海南島=時事)。
〔写真説明〕中国海南島の免税店でスマートフォンを見る買い物客=2月26日
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- 中国
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/07/28
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-
-
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方