2026/03/17
防災・危機管理ニュース
国土交通省は17日、2026年の公示地価(1月1日時点)を発表した。全用途の全国平均は前年に比べ2.8%伸び、5年連続で上昇。景気の緩やかな回復に伴う上昇基調が続き、増加幅は前年(2.7%)を上回った。東京都など大都市のマンション需要の高まりも寄与した。一方、地方圏のうち札幌、仙台、広島、福岡の主要4市は全体で13年連続のプラスとなったものの、建設費の高騰などを背景に増加幅は縮小した。
住宅地の全国平均は、前年から横ばいの2.1%増。東京、大阪、名古屋の三大都市圏で3.5%伸び、上昇率の全国上位10位のうち東京都心部の地点が6カ所を占めた。都道府県別の伸び率でも東京は6.5%増で、18年ぶりに全国トップとなった。
地方4市も3.5%上昇したものの、建設費の値上がりやこれまでの地価高騰により消費者の買い控えが起き、伸び幅は1.4ポイント縮小した。他の地方圏は、北海道や長野県のリゾート地で、国内外の富裕層の別荘や移住の需要拡大で高い伸び率となった。
住宅地を巡っては、日銀の政策金利引き上げに伴い住宅ローンの金利も上昇傾向だが、国交省の担当者は「今のところ地価に明確な影響は見られない」と説明している。
一方、商業地の全国平均はインバウンド(訪日客)の増加や半導体メーカーの工場進出が影響して4.3%のプラス。前年の伸び幅(3.9%)から拡大した。
都道府県別の増減率では、住宅地で富山県は横ばいから上昇に、商業地は青森、栃木、群馬、山梨の4県が下落・横ばいから上昇に転じた。能登半島地震で被災した石川県輪島市や珠洲市では下落が続くものの、下げ幅は縮小した。
全国で地価が最も高かったのは、住宅地が9年連続で「東京都港区赤坂1―14―11」となり、1平方メートル当たり711万円。商業地は20年連続の「東京都中央区銀座4―5―6(山野楽器銀座本店)」で、同6710万円だった。
〔写真説明〕全国の商業地で地価最高額となった東京都中央区の山野楽器銀座本店
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- 地価
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/07/28
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-
-
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方