2026/04/18
防災・危機管理ニュース
はしかの感染が拡大している。4月上旬までに236人の患者が報告され、新型コロナウイルス禍後で最多だった昨年(265人)を上回るペースで推移。感染者は10~20代が半数を占めており、日本小児科学会はワクチン接種などを呼び掛けている。
はしかは、感染すると約10日後に風邪に似た症状が表れ、その後高熱と発疹が出る。免疫を持たない人が感染するとほぼ100%発症し、脳炎や肺炎など重い合併症を引き起こすことがある。
日本は2015年、世界保健機関(WHO)から土着ウイルスがいない「排除状態」と認定されたが、海外からの持ち込みを起点とする流行は続いている。WHOによると、世界のはしかの報告数は21年の約6万人から24年には約36万人に増加。近年は米国やアフリカ、東南アジアなどで流行が拡大している。
国立健康危機管理研究機構(JIHS)によると、直近10年で国内の最多患者数は19年の744人。コロナ禍で水際対策が強化された20~22年は大幅に減少したが、23年以降は増加に転じ、25年は265人とコロナ禍後で最多となった。
JIHSの分析では、海外を発端とした感染拡大が続いているとみられる。都道府県別では東京の72人が最多で、鹿児島27人、愛知23人と続く。年齢別は10代が24%、20代が28%で、ワクチン接種を完了していない人や接種歴が不明の人の割合は半数に上った。
はしかは、1歳児と小学校入学前の計2回の定期接種で発症や重症化のリスクを大幅に抑えられる。一方、30代後半~40代を中心とした世代は、定期接種が1回のみで、十分な免疫を持たない人もいる。
10~20代など2回接種の対象世代でも未完了の人が存在するため、日本小児科学会は母子手帳などで接種歴を確認し、未接種や不明の場合はワクチン接種を検討するよう呼び掛けている。
〔写真説明〕国立健康危機管理研究機構(JIHS)の看板
(ニュース提供元:時事通信社)

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