28日に半年を迎えた米イランの戦闘。事態収束への道筋が見えないまま、原油輸送の要衝ホルムズ海峡の通航正常化は遠のき、エネルギー供給を中東に依存してきたアジアでは、需給逼迫(ひっぱく)に伴う深刻な影響が続く。燃料不足に悩まされる国がある一方、安全保障上の懸念を踏まえ、ホルムズ海峡経由の原油への依存脱却に向け、新たな選択肢を模索する国も出ている。
 ◇長引くガソリン不足
 今月20日、ミャンマー最大都市ヤンゴンの北東部にあるガソリンスタンドでは、販売していたガソリンの一部が在庫切れとなった。2月末の戦闘開始直後に比べ、給油のために並ぶ車列は短くなったが、今も列ができている。ガソリンスタンドのスタッフは「在庫がいつ回復するか分からない」とため息をついた。
 ホルムズ海峡封鎖を受け、各国が自国向けの供給確保を優先する中、シンガポールやマレーシアなどを経由して燃料を調達していたミャンマーへの供給は細った。内戦の影響で国内の流通網は寸断されており、ガソリン不足が早期に解消する見込みはない。
 当局側は3月以降、ナンバーによって走行可能な日を分け、自家用車や商用車の使用を制限。ヤンゴンに住むチョースワさん(45)は「娘を学校に送らなければならないのにストレスだ」と語り、不満をあらわにする。