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企業にとって、将来の不確実性を予測可能な状況に持ち込むことは、不確実性を管理するために重要である。そのため、不確実性のなかに法則性を見出す努力が重ねられてきた。その結果、今日では企業は財務情報を活用しうる領域においては企業価値への変動の予測について成果を挙げている。つまり、過去データを使った統計手法により、確率論的な蓋然性に基づいて将来の価値変動を計量し、リスク量として評価することに成功したわけである。これによって、リスクを取ることによって期待されるリターンの多寡をリスク量との対比で判断することが可能になった。すなわち、企業は不確実性を他の財務情報と同様、経営管理する手段を得たこととなった。

しかし現在、企業を取り巻く環境が複雑さと不確実性を増してきたため、将来予測を困難にしている。今後、企業が中長期的に持続的成長を目指し、新たなビジネスフロンティアを拡大することによって発生する未知リスクの拡大が既存のリスク管理の処方箋の適用を許さないため損失発生の危険性を高めることとなる。