【ベルリン時事】欧州各地で旅客機に対する虚偽の爆破予告が相次ぎ、ロイター通信によると5日だけで27便が標的になった。いずれも爆発物は確認されず、それぞれの関連性は不明。対応に追われた航空会社や当局の間では「これほどの規模は見たことがない」(航空大手)と動揺が広がっている。
 ダブリンからローマに向かっていたアイルランド航空エアリンガス機は5日朝、爆破予告を受け、フランス北西部の軍用空港に仏軍戦闘機に伴われて着陸。乗客・乗員157人が避難し、爆弾処理班が機内を捜索する騒ぎとなった。
 イタリアとブルガリアでも爆破予告で空軍機が出動した。英国などを出発したプラハ行き4便も標的となったが、「脅威の信ぴょう性は低い」(チェコ警察)と判断された。
 ローマ空港運営会社には同日、同空港着の2便に爆発物を仕掛け、「空が赤く染まる」との脅迫メールが届いた。ロシアの過激派組織を名乗ったが、真偽は不明。
 欧州連合(EU)のツィツィコスタス欧州委員(持続可能な運輸・観光担当)は声明で、一連の予告について「関連の有無を結論付けるのは時期尚早だ」と表明。関係機関に対し、安全確保や情報共有を要請した。 
〔写真説明〕5日、フランス北西部の軍用空港に着陸したエアリンガス機(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)