2016/05/16
防災・危機管理ニュース
新入生代表女子学生の夢は「国際難民問題の解決」
世界で初めての「危機管理学」。オールハザードに対応する人材を育てる
日大危機管理学部では、学祖の遺志も汲み、危機管理を総合的に「法律」を通じて教える。学生が卒業時に取得できる学位は「法学士」だ。日本の災害研究分野は理系学部が中心であるため、全国でも珍しい取り組みだ。学生は2年次から「行政キャリア」と「企業キャリア」に分かれ、さらに「災害マネジメント領域」「パブリックセキュリティ領域」「グローバルセキュリティ領域」「情報セキュリティ領域」の4つの研究領域の中から履修モデルを組み、そのほかに法学系科目、語学のほか企業BCPやボランティア、インターンシップ、企業研究などを学ぶ。ではそれぞれの領域について概要を見てみよう。
まず、「災害マネジメント領域」は自然災害だけでなく原発事故のような人為的災害も含め、自然災害論、災害情報論、復旧・復興論やボランティア論など、災害対応について総合的に研究する。「パブリックセキュリティ領域」は、窃盗、詐欺、暴行やストーカーなどの犯罪・治安対策のほかテロリズムまで、公共の安全を確保するための犯罪捜査や刑事政策、司法制度・行政組織について学ぶ。この分野では警察大学校に次ぐような、レベルの高い教授陣による授業を用意しているという。
「グローバルセキュリティ領域」は、国際安全保障、戦争・紛争・テロのほか、現在問題になっている難民問題や人権問題、環境問題など国際的な協力の取り組みが求められる分野が領域に入る。「情報セキュリティ領域」では情報流出を防ぐための情報管理やサイバーセキュリティのほか、デジタルフォレンジック(電子鑑識)などの高度な技術を教えることも視野に入れている。
企業キャリアで情報セキュリティを研究したり、行政キャリアでパブリックセキュリティを学んだり、組み合わせによって学生の様々な将来の道を選択できるようにした。個別の学科を教える大学は存在するが、これらの領域を全て網羅して教えることができる大学は、世界を見ても類がないという。教授陣も、研究者だけではなく警察庁や防衛省、法務省の出身者など実務経験豊富な人材を揃えている。
「もちろん、4年間で危機管理が全て学べるとは考えていないが、オールハザードに対応するために学生時代に最も学んで欲しいのは「インテリジェンス」だ。グローバル化した昨今では、地球の裏側で起こっていることは近い将来、日本国内でも起こる可能性が高く、いかにそれらを「自分ごと」に出来るかが大事だ。学生時代にその感覚を養ったのちに社会に出て実経験を積むことで、危機管理のプロをめざせるのではないか」(福田氏)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/06/23
-
W杯に水を差したDAZN契約プラン表示が原因で大炎上
世界最大のスポーツイベントであるサッカーのW杯が6月12日に開幕。日本は1勝1分けで決勝トーナメント進出を大きく引き寄せている。その裏でW杯の視聴契約を巡ってSNSで大炎上していたのが、スポーツコンテンツの配信会社であるDAZNだ。W杯の全試合を視聴できる年間契約プラン表記に問題があり、13日にお詫びを発表した。しかしその対応も反感を買い、炎上は継続。最終的には年間プラン自体を取り下げた。DAZNの何が問題だったのか、消費者問題に詳しい住田 浩史弁護士に聞いた。
2026/06/23
-
-
-
-
企業の副業解禁とコンプライアンス対策を支援
企業の副業解禁の流れが加速している。従業員は本業以外の労働を増やすことで、収入増が見込める。従業員が副業で獲得したスキルで、本業への貢献も期待できる。企業側にとっても、副業は採用活動に活用できる。業務発注から関係を深めてからの転職や採用後のミスマッチを防止する効果がある。一方で、副業の一般化に伴い、同業他社での競業や情報漏えい、ブランド毀損、過重労働など、副業リスクは増加している。フクスケ(東京都千代田区)は、企業の副業制度の運用支援に加え、副業コンプライアンス向上に関するデータを分析し、リスク診断サービスも提供している。代表取締役社長の小林大介さんに、企業の副業解禁がもたらす影響について話を聞いた。
2026/06/12
-
-
-








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方