住宅再建費用の捻出が難しい高齢者向けに、熊本市が支援に乗り出す(写真は熊本地震で倒壊した家屋)

熊本市は14日、熊本地震の高齢被災者支援として、住宅再建費用の融資を受けた際の利子の補助を行う方針を明らかにした。2%・年間20万円を上限に3年間行う。自宅や土地を担保にし、居住者の死後に売却することで完全返済するリバースモーゲージを利用する。

高齢者が住宅を再建したくても、元金の支払いなどに不安があり、なかなか融資を受けられない現状からこの方式を決定した。リバースモーゲージなら元金の支払いの不安はなくなり、そのうえで利子の補助を行うことで支援できる。熊本市は2017年度予算案にこの事業のため2000万円を計上する。

熊本では2016年まで地方銀行のリバースモーゲージの取り扱いがなかったが、熊本銀行が1日に開始したほか、肥後銀行も近く提供する方向で検討しているという。

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