2017/06/09
防災・危機管理ニュース

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は5日、NEDOプロジェクトでエンルート、産業技術総合研究所、日立製作所、八千代エンジニヤリングの4者がドローンによる土砂災害時の埋没車両探査システムを開発したと発表した。人の立ち入りが難しいエリアでの救助活動への活用を目指す。
NEDOが災害調査用のシステム研究開発の事業者を募集し、応募した4者に開発を委託していた。ドローンに地下電磁探査センターとGPS信号受信器、無線通信装置、超音波距離センサーを搭載したボードをつり下げる。検知データは無線で送られる。実験ではボードを地面から約70cmの高さにし、調査したところ、深さ1.5mのところに埋設した軽自動車を明瞭に検出。深さ3mでもわずかに検出できたという。
実際の災害現場では急峻な地形が多く、センサーをつり下げた状況では航行が不安定になりがちになる。NEDOでは実用化に向け起伏の大きな地形での実験でシステム改良を行うほか、今回開発した技術を民間企業などに橋渡しして実用化を促進する。
■ニュースリリースはこちら
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100779.html
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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