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□事例 新たな感染症への備え

<フェーズ1:海外発生初期~国内発生早期>
20××年12月、中国○○省で大規模な感染症が発生しました。WHOはこの感染症について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言しました。

1月に入り、日本国内でも当該感染症の感染者が5名ほど確認されました。日本国政府はこの感染症を「指定感染症」に指定すると共に、中国への渡航中止勧告(渡航レベル3)を発令しました。これを受け、大手航空会社は○○省への定期運航便の運休を決定しました。同時に、中国滞在者で日本への帰国を希望する者に対し、臨時のチャーター便を運航すると発表しました。また、政府は、韓国、台湾、中国(含む香港・マカオ)を「入国制限対象地域」とすることを決め、これら地域からの帰国者に対し、14日間の待機要請を行う旨が通達されました。

問:将来、再度このような状況が発生した際に、皆さんの組織では何を行わなければならないか、整理できていますか。

<フェーズ2:感染拡大期>
3月になり、昨年12月に中国で発生した感染症が世界各地に飛び火し、日本国内でも感染拡大に至ってしまいました。WHOはその感染症について「パンデミック相当」(死者が続出する危険性が高いと判断)との見解を示しました。
国内での感染者は累計で4000名以上となり、政府は「緊急事態宣言」の発令を検討していることが明らかになりました。

そのような中、従業員1名が、新型ウイルスに感染していることが判明しました。
当該従業員は中国への渡航履歴は無く、感染経路はわからない状況です。

問:この段階で皆さんの組織が行わなければならないことは何ですか。将来、新たな感染症が国内で流行した際に、今回の新型コロナウイルスでの対応を活かして、行うべきことを整理できていますか。