2018/06/07
防災・危機管理ニュース
一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会は6日、「都市の危機管理における路面下空洞対策に関する提言」と題した提言書を小此木八郎・防災担当大臣に提出した。この提言書をまとめた同協議会の戦略会議議長の高島宗一郎・福岡市長が内閣府を訪れ、小此木担当相に手渡した。陥没の原因となる道路の地下空洞について、調査技術の標準化などを提言に盛り込み国に要望した。
地下鉄工事中に起こった2016年11月の福岡市での大規模陥没をきっかけの一つとして、戦略会議に福岡市以外に札幌市、仙台市、横浜市、神戸市、広島市、熊本市も政令指定都市から参加したほか、学識経験者も交えて道路地下の空洞対策の検討を進めてきた。空洞は道路下に埋められた下水道管の劣化などが原因で発生するとみられており、2016年度には約1万2000件もの道路陥没が起こっている。地震ではさらに陥没の危険性が高まり、道路が使えなくなることで救助や輸送への支障が生じることも予想される。
提言書では道路の維持管理を重視し、空洞調査の技術水準を定め、調査発注の基準とすることを呼びかけ。補修についても技術や手順の標準化を盛り込んだ。また先進事例の共有が重要だとして、産官学でのプラットフォームを作り、空洞対策の情報共有も提言している。
協議会では道路地下に埋設されたインフラの老朽化が進み、空洞と陥没の増加が見込まれるとし、警戒が必要だとしている。政府は5日に閣議決定した「国土強靭化アクションプラン2018」にも空洞対策について盛り込んでいる。
■関連記事「国土強靭化『最悪の事態』3割重点的に」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/6311
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/07/28
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-
-
-
-
-
-








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方