2026/02/26
防災・危機管理ニュース
厚生労働省が26日公表した人口動態統計の速報値で、年間出生数が10年連続減少したことが分かった。政府は少子化の反転に主軸を置くが、「人口減を前提」とした政策も重視されるようになってきた。政府関係者は「長期的な取り組みが必要だ」と話す。
「少子化・人口減少は、わが国の活力をむしばんでいく『静かな有事』」。高市早苗首相は20日の施政方針演説で、反転対策の強化を表明しつつ、「当面は人口減少が続く。対応した社会経済を再構築する対策も必要だ」と言及した。
昨年11月、人口減対策の司令塔を担う「人口戦略本部」の初会合が首相官邸で開かれた。高市首相は、人口減に対応した地方自治の検討や医療、交通、行政など必要なサービスを維持するためのデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を指示した。
これまで政府は反転対策を柱としてきた。2023年末、若年者の急減が見込まれる30年までを「少子化反転のラストチャンス」と位置付ける「こども未来戦略」を閣議決定。児童手当拡充や、就労に関係なく保育所を利用できる「こども誰でも通園制度」などを年3兆6000億円規模で段階的に実施している。
ただ、それでも少子化は止まらず、各方面で人口減を見据えた対応が進む。文部科学省は進学者減を見込み、大学の規模縮小や撤退への指導を強化。厚労省は医療従事者が減少しても地域医療を維持できるよう、高度な手術や急性期機能を集約化する方向性を示している。
政府関係者は「前面には出しづらいが、今後は人口減を前提に社会の在り方が再考されるだろう」と明かす。「人口問題は政治が期待するような短時間での効果は見込めず、長期的な取り組みが必要だ」とくぎを刺した。
〔写真説明〕人口戦略本部であいさつする高市早苗首相(右端)=2025年11月、首相官邸
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
- 核戦力高度化、現代戦対応=対米交渉にも布石―北朝鮮
- NY株、3日続伸=ソフトウエアに買い
- タリバンが大規模報復=パキスタン応戦、「戦争」言及
- 群馬で豚熱、今年初確認=2000頭殺処分へ
- 「人口減前提」政策を重視=政府、少子化反転と両輪―「長期的取り組み必要」
おすすめ記事









※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方