2018/05/31
防災・危機管理ニュース

国土交通省は29日、いわゆる「スーパー堤防」と呼ばれる高規格堤防整備で生じた敷地の活用などについて、まちづくりを行う民間事業者が参入しやすくする取り組みを発表した。堤防斜面直上の土地の事業者による占有や、盛り土・地盤改良と建築物整備の一体施工を認める。
高規格堤防は土でできた緩やかな勾配のある堤防。幅が広く、防災以外に堤防の上を利用したまちづくりを行える利点がある。ただし共同事業者にとっては河川管理者である国との協定締結など事業化、さらに盛り土、地盤改良など整備にも時間がかかるといった課題があった。
事業者のメリットのため、堤防の陸側の斜面上に盛り土によって生じた堤防川裏法面と呼ばれる土地の、民間事業者による占有を認める。これまでは地方自治体などだけに認めていた。事業者により占有を認めることで、隣接する民有地との一体化したまちづくりを行いやすくなる。
また、従来は盛り土や地盤改良を行った後に共同事業者に土地を引き渡してきたが、盛り土・地盤改良と基礎工事など建築物整備の一体施工を認める。工期短縮やコスト削減につなげる。
■ニュースリリースはこちら
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo05_hh_000046.html
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/14
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-
-
-
トヨタ流「災害対応の要諦」いつ、どこに、どのくらいの量を届ける―原単位の考え方が災害時に求められる
被災地での初動支援や現場での調整、そして事業継続――。トヨタ自動車シニアフェローの朝倉正司氏は、1995年の阪神・淡路大震災から、2007年の新潟県中越沖地震、2011年のタイ洪水、2016年熊本地震、2024年能登半島地震など、国内外の数々の災害現場において、その復旧活動を牽引してきた。常に心掛けてきたのはどのようなことか、課題になったことは何か、来る大規模な災害にどう備えればいいのか、朝倉氏に聞いた。
2025/10/13
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/10/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方