ロシア国防省は19日、ウクライナの港湾に向かう全船舶について、潜在的に軍事物資を積んでいると見なすと発表した。プーチン政権は、黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意の履行を停止。復帰に向けたロシアの要求が受け入れられない限り、強硬措置を取ると警告した格好だ。
 また、ウクライナに入港する船舶が国旗を掲げている場合、その旗の国はゼレンスキー政権側と認定すると主張した。報道によると、南部オデッサなどに10隻が入港しており、船籍はリベリア、香港、パラオなど。
 昨年7月に成立した穀物輸出合意は、船舶が安全に航行できる「回廊」を設置してきたが、今回の失効に伴い、ロシアが再び黒海を封鎖することになる。国防省が警告した措置は、モスクワ時間20日午前0時(日本時間同日午前6時)から。 

(ニュース提供元:時事通信社)