ロシアの独立系メディアは20日、北西部ノブゴロド州で19日にドローン攻撃があり、核兵器を搭載可能なTU22M3爆撃機が炎上したとみられると報道した。ロシア国防省は発生時、ウクライナの「テロ」と主張した上で「軍用機1機が損傷を受けた」と認めていた。
 この独立系メディアは、反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の陣営が創設した「シレナ(サイレン)」。掲載された写真は読者から提供されたもので、シレナは「撮影場所を正確に確認できない」としながらも、TU22M3が配備されるノブゴロド州ソリツイ空軍基地の可能性が高いと伝えた。
 国防省は19日、「ウクライナが回転翼を持つドローンでテロ攻撃を行った」と発表。ただ、首都キーウ(キエフ)からソリツイ空軍基地までは直線距離で約850キロあり、ウクライナ領内からの攻撃かどうかには不明な点もある。
 ウクライナのポドリャク大統領府顧問は最近、「ロシア国内に効果的な(破壊工作員)ネットワークを有している」と述べ、ロシア領内から攻撃を仕掛けるケースがあると示唆している。 

(ニュース提供元:時事通信社)