【ワシントン時事】米アマゾン・ドット・コムは20日、文書や画像を自動で作る生成AI(人工知能)の基盤技術を、音声アシスタント「アレクサ」に搭載すると発表した。言葉のやりとりの文脈をくんで質問に答えたり、スピーカーやテレビを操作したりしてくれる。数カ月以内に米国で英語版を無料で試験提供する。日本語への対応時期は未定。
 独自の大規模言語モデル(LLM)を組み込む。デバイス・サービス担当のデイブ・リンプ上級副社長は、東部バージニア州アーリントンの第2本社で開いた発表会で「言語だけでなく、身ぶりや目の動きを理解する」と説明。カメラなどで取り込んだ情報で、より自然な会話を実現する。スピーカー型端末などの「エコー」製品で使える。
 リンプ氏は、発表会でアレクサのデモンストレーションを披露。好きなアメリカンフットボールチームを尋ねると、アレクサは出身地が本社のあるワシントン州シアトルだと述べた上で、地元のプロチームを挙げた。 

(ニュース提供元:時事通信社)