ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長は4日、東京都内で講演し、「世界で最も人工知能(AI)を活用するグループにしたい」と語った。文章や画像を自動で作り出す生成AIなどをグループ企業が展開する多様なサービスで積極的に活用する考えを強調した。
 現時点で同社グループは、AIによる進化の入り口にあると指摘。傘下のソフトバンクやLINE、ヤフー、PayPay(ペイペイ)などの各種サービスで顧客との接点が多い強みを生かせるとの見方を示した。
 AIの未来については「何を聞いても答える汎用(はんよう)人工知能(AGI)が10年以内に実現する」との見解を披露。その上で、「好むと好まざるとにかかわらずAI革命はやってくる。テクノロジー国家の日本は目覚めるべきだ」と訴えた。
 米ナスダック市場に先月上場した傘下の英半導体設計大手アームについては、「グループの中核企業だ。AIの時代に活躍させたい」と語った。アームのレネ・ハース最高経営責任者(CEO)もオンラインで参加し、孫氏と対談した。 
〔写真説明〕講演するソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=4日午前、東京都港区
〔写真説明〕講演するソフトバンクグループの孫正義会長兼社長=4日午前、東京都港区

(ニュース提供元:時事通信社)