【メルボルン時事】日本、オーストラリア両国は8日、第5回の経済閣僚対話を豪南東部メルボルンで開いた。豪州側は、液化天然ガス(LNG)やレアアース(希土類)といった重要資源の安定供給を約束。また、両国は脱炭素の加速に向け、水素やアンモニアなどを活用した技術革新で協力強化を確認した。
 閣僚対話には、日本から西村康稔経済産業相、豪側からファレル貿易相、キング資源相、ボーエン気候変動・エネルギー相が出席した。ファレル氏は「豪州は日本にとって信頼できる資源供給国であり続ける」と確約。同時に「脱炭素は両国協力の重要な柱だ。さらなる投資をお願いしたい」と表明した。
 西村氏は「日豪は価値観を共有する民主主義国であり、自由で開かれたインド太平洋を実現する特別な戦略パートナーだ」と強調。中国を念頭に「市場の歪曲(わいきょく)措置や経済的威圧に対し日豪で連携していきたい」と呼び掛けた。ファレル氏は「もちろんだ」と応じた。 
〔写真説明〕日豪経済閣僚対話に臨む(左から)ファレル貿易相、キング資源相、西村康稔経済産業相、ボーエン気候変動・エネルギー相=8日、オーストラリア・メルボルン
〔写真説明〕会談を前に握手する西村康稔経済産業相(左)とオーストラリアのファレル貿易相=8日、オーストラリア・メルボルン

(ニュース提供元:時事通信社)