【ワシントン時事】バイデン米大統領は9日、声明を出し、イスラエルを攻撃したイスラム組織ハマスが拉致した外国人の中に米国人が含まれる可能性があると明らかにした。攻撃で少なくとも11人の米国人が死亡したと発表。死者数は増える可能性があるという。
 バイデン氏は拉致された米国人について、「確認作業を進めている」と説明。人質救出に関する協議を行う関係省庁の専門家らの派遣や情報共有を含め、イスラエル当局と連携して取り組むよう指示した。
 CNNテレビ(電子版)によると、米軍が監視や偵察活動などを通じ、イスラエルの人質救出活動を支援する。ただ、国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は記者団に「米兵を(イスラエルに)派遣するつもりはない」と明言した。
 また、バイデン氏は9日、英国、ドイツ、フランス、イタリアの各国首脳と電話会談し、共同声明を発表した。5カ国首脳はイスラエル支援で結束し、ハマスのテロ行為を非難。「イスラエルが自国を防衛する取り組みを支持する」と強調した。 
〔写真説明〕バイデン米大統領=7日、ワシントン(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)