NTTは1日、文章や画像を自動で作り出す生成AI(人工知能)の基盤となる大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi(ツヅミ)」を2024年3月から法人向けに提供すると発表した。モデルの規模は小さいが、質の高い学習データでカバーし、安く提供できるメリットもある。27年度に売上高1000億円以上を目指す。
 モデルの規模を示す「パラメーター」数は、70億の軽量版と6億の超軽量版の2種類。米オープンAIの「GPT3」は1750億パラメーターだが、学習時の消費電力が莫大(ばくだい)などの課題もある。事前学習には日本語や英語など計23言語を使用する。
 記者会見した島田明社長は「社会的課題を解決するLLMという位置付けで出したい」と語った。 

(ニュース提供元:時事通信社)