石川県能登地方を震源とする地震では、多くのメーカーの工場が影響を受けた。一部が発生直後に操業を止めたほか、年始で休業中だった工場でも担当者が急きょ駆け付け、設備などの確認作業に追われた。停電や通信障害は続いており、非常用電力の枯渇といった懸念も浮上。寸断された道路網の復旧もまだ見えず、今後の生産活動への影響に不安が広がる。
 東芝では、半導体子会社の加賀東芝エレクトロニクス(石川県能美市)が1日に操業していたが、地震発生を受けて稼働を止めた。日本製鉄も東日本製鉄所直江津地区(新潟県上越市)の操業を停止。いずれもまだ設備などを点検中で、再開時期は未定という。 

(ニュース提供元:時事通信社)