能登半島地震で被害を受けた企業は4日、復旧作業や安全確認に全力を挙げた。コンビニエンスストアでは営業再開の動きが広がっているが、被災地ではなお停電や通信障害が続き、物流の乱れも収まっていない。一部の工場は稼働停止を余儀なくされており、企業活動への影響はいまだ全容が見えない状況だ。
 信越化学工業は、1日に停止した直江津工場(新潟県上越市)の操業を3日から一部再開した。半導体素材などを製造しており、安全を確認した設備から順次稼働させる。バス車両製造のジェイ・バス(石川県小松市)は、大きな被害がないため年始休暇明けの8日に稼働する見通し。コンビニの営業は、一時約150店舗に達したセブン―イレブンの休業店舗数が4日は2店舗に減るなど正常化が進む。 

(ニュース提供元:時事通信社)