2024/01/05
防災・危機管理ニュース
最大震度7を観測した能登半島地震で、石川県は5日、県内で94人の死亡が確認されたと発表した。同日午後2時時点で連絡が取れない安否不明者は222人。家屋倒壊による生き埋めになった住民も多数いるとみられ、消防などが捜索を急いでいる。
県によると、死亡が確認されたのは、輪島市で55人、珠洲市で23人、穴水町で6人、七尾市で5人、能登町と志賀町で各2人、羽咋市で1人。新たに穴水町と志賀町で1人ずつ増えた。
安否が分からないのは、輪島市121人、珠洲市82人など。一部重複して計上している可能性もあるという。輪島市では、発生直後に生き埋めになったとの情報が寄せられたが、72時間以内に捜索できなかったところもあり、関係機関が協力して救助活動を続けている。
県内に開設された避難所には5日も3万2000人以上が身を寄せている。ライフラインの復旧が課題だが、珠洲市、穴水町、能登町で計150人以上が依然、孤立状態にあり、輪島市にも孤立した地区がある。県内約6万6000戸で断水が続き、停電している施設も多い。
滑走路に多数のひび割れが見つかった能登空港では、仮復旧工事が始まった。自衛隊機は数日後に発着できるようになる可能性があるが、民間機の運航が可能になるのは、早くとも25日以降になる見込みという。
県教育委員会は5日、輪島市など県内12市町で7日に予定されていた20歳対象の成人式を取りやめると発表した。県は、能登方面へ向かう道路で深刻な渋滞が発生しているとし、3連休中、個人での能登方面への移動を控えるよう呼び掛けている。
〔写真説明〕雨が降る中、安否不明者の捜索を行う警察官=5日午後、石川県輪島市
(ニュース提供元:時事通信社)
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