2024/01/08
防災・危機管理ニュース
石川県は8日、ホテルなどの「2次避難所」に入るまでの一時的な避難先として、いしかわ総合スポーツセンター(金沢市)のメインアリーナに「1.5次避難所」を開設した。県が当初予定していた被災地からの住民移送は大雪の影響で中止されたが、自力で避難してきた被災者が訪れ、午後6時時点で15人が身を寄せた。
障害者や高齢者、未就学児のいる家庭を優先的に受け入れる。プライバシーを確保できるテント約230張りのほか、横になれるようにマットレスや毛布を用意。約500人の受け入れが可能で、医師らが健康管理を行う。
知人から情報を聞いて訪れた川坂正樹さん(72)は、足の不自由な妻成子さん(68)と珠洲市から避難してきた。自宅の一部が倒壊し、3日ほど前から高速道路のサービスエリアで車中泊をしていたという。「車中泊で腰が痛かったので、横になれると思うと安心した」とほっとした表情を浮かべた。
輪島市の女子高校生(17)は、乳児を含む家族8人と金沢市内の親戚の家に身を寄せていた。「崖崩れで自宅に帰れる状況じゃない。ここはとりあえず水が出るから安心できた」と話した。
馳浩知事は視察後、報道陣の取材に「被災地の避難所が飽和状態となっている。まず1.5次避難所で休んでもらい、2次避難所へのマッチングを始める」と述べた。
〔写真説明〕いしかわ総合スポーツセンターに開設された「1.5次避難所」に設置された避難者用のテント=8日、金沢市
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月14日配信アーカイブ】
【5月14日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:行動指針の意義
2024/05/14
-
-
情報セキュリティーは個人のリスク目線では通用しない
学生時代からパソコンを使いこなしてきた人が新入社員に多くいる昨今ですが、当然、個人と会社ではセキュリティーの重心が違います。また、人事異動で新たに着任した社員も、業務が変われば情報資産との関わり方が変わり、以前と同じ意識でのぞめばよいとは限りません。新年度にあたり、情報セキュリティーのルールは特に徹底したいところです。
2024/05/10
-
-
サイバーインシデント対応の基本知識と準備
本勉強会では、一般的な情報セキュリティインシデントとサイバーインシデントの違いや、その初動対応について事前に準備すべきことと合わせて、自社で手軽に訓練・演習を実施するためのポイントを解説します。2024年5月8日開催。
2024/05/09
-
-
炎上の原因はSNS上の振る舞いのみにあらず
新年度から仲間に加わった新入社員は「デジタルネイティブ」と呼ばれ、友人とSNS で交流するのがあたり前の世代です。が、学生時代と違い、社会人になれば取り巻く環境が変わり、自身の立場も変わる。うかつな投稿が「炎上」につながるケースは少なくありません。新人研修のテーマにSNSリスクを組み込むなどして教育を徹底したいところです。
2024/05/08
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月7日配信アーカイブ】
【5月7日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:令和5年度企業の事業継続及び防災に関する実態調査
2024/05/07
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方