最大震度7を観測した能登半島地震で被害の大きかった石川県は11日、関連死を含め213人の死亡が確認されたと発表した。連絡の取れない安否不明者は52人。警察や消防、自衛隊などは不明者の捜索を続けた。
 県によると、11日午前9時までに確認された死者は、珠洲市98人、輪島市83人、穴水町20人、七尾市5人、能登町4人など。このうち災害関連死は珠洲市6人、能登町2人の計8人。
 安否不明者は輪島市45人、珠洲市4人、能登町2人、七尾市1人。
 被災地では、水道や電気などのライフラインの復旧は進んでおらず、約2万6000人が身を寄せている自治体の避難所では衛生状況なども悪化している。
 県は「2次避難所」としてホテルなどを確保。適切な受け入れ先を調整する間の「1.5次避難所」を開設して、避難者の移送を進めている。 
〔写真説明〕罹災(りさい)証明書の申請受付に並ぶ住民=10日、石川県珠洲市
〔写真説明〕火災で多くの建物が焼失した観光名所「朝市通り」付近で活動する自衛隊員ら=11日午前、石川県輪島市

(ニュース提供元:時事通信社)