SOMPOホールディングスは15日、傘下の損害保険ジャパンが持つ政策保有株式をゼロにすると公表した。損保大手4社による保険料の価格調整問題で、顧客企業との株の持ち合いが公正な競争をゆがめる不正の温床とされ、金融庁から是正を求められていた。今回の方針は他の損保大手に影響を与えそうだ。
 SOMPOが15日に開催した投資家向け説明会で表明した。損保ジャパンは2023年3月末時点で約1.3兆円分(時価ベース)の政策保有株を抱えている。同社は従来の政策保有株削減のペースを加速させ、次期中期経営計画が始まる24年度以降に保有残高をゼロにする方針だ。具体的な完了時期は未定という。 

(ニュース提供元:時事通信社)