2024/05/22
ニュープロダクツ

応用地質は、多発する豪雨による土砂災害の予防保全等を目的に、地盤表層の傾きを計測する表層傾斜計「クリノポールNEO」を販売する。傾斜センサーを多点に配置し、面的に広く斜面の挙動を把握することで、「斜面の不安定な箇所を事前に把握したい」という事前防災のニーズを満たすもの。斜面点検の労力軽減と斜面管理のDX推進を支援する。西日本高速道路エンジニアリング中国と共同開発した。
同製品は、センサー部を地中に埋設して温度変化の影響を低減させることで、精密なデータを取得できる表層傾斜計。安定性を監視したい斜面に同製品を多数・面的に配置し、周囲と異なる挙動を示す箇所が確認された場合には、該当箇所の詳細調査や追加観測、斜面安定度を高めるための対策検討を迅速に実施することで、崩壊を未然に防ぐことができる。
同製品では、最大20点の計測ポイントの測定データを近距離無線で1台の通信機能付きコントローラーに集約する。これにより、精緻な計測でありながら、広く面的に、かつ安価で簡単に斜面の挙動を把握できる。観測したデータは、コントローラーから同社クラウドへ自動でアップロードされ、いつでも迅速に斜面の状態を確認できる。
同製品は、センサー部、通信部、コントローラーで構成。センサー部は、ロッドの先端に内蔵されたセンサーで2軸の傾斜と温度を計測する。サイズは直径26×長さ850ミリメートル。通信部は、センサー部から得られた情報を無線通信でコントローラーに送信する。サイズは直径80×長さ206ミリメートル。コントローラーは、通信部から得られたセンサー部の情報をLTE通信でクラウドにデータ送信する。サイズは長さ175×幅130×高さ45ミリメートル。
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com 編集部
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/16
-
-
ラストワンマイル問題をドローンで解決へBCPの開拓領域に挑む
2025年4月、全国の医療・福祉施設を中心に給食サービスを展開する富士産業株式会社(東京都港区)が、被災地における「ラストワンマイル問題」の解消に向けドローン活用の取り組みを始めた。「食事」は生命活動のインフラであり、非常時においてはより一層重要性が高まる。
2025/09/15
-
-
機能する災害対応の仕組みと態勢を人中心に探究
防災・BCP教育やコンサルティングを行うベンチャー企業のYTCらぼ。NTTグループで企業の災害対応リーダーの育成に携わってきた藤田幸憲氏が独立、起業しました。人と組織をゆるやかにつなげ、互いの情報や知見を共有しながら、いざというとき機能する災害対応態勢を探究する同社の理念、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/09/14
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/09/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方