2025/03/27
防災・危機管理ニュース
元タレント中居正広氏の女性トラブルに関するフジテレビの対応を巡り、親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)の株主の男性が27日までに、日枝久取締役相談役や港浩一前取締役ら当時の同社経営陣15人に対し、233億円を同社へ支払うよう求める株主代表訴訟を東京地裁に起こした。提訴は24日付。
他に訴えを起こされたのは、同社の金光修社長や清水賢治専務ら。
男性は訴状で、港氏は遅くとも2023年7月にはトラブルを認識したのに、他の役員らへ相談せずに中居氏が司会を務める番組を継続させたと主張。内部統制システムが正常に機能しておらず、経営陣が任務を怠って注意義務に違反したとしている。今年1月、フジ・メディアHD側に60日以内に提訴するよう要求したが、受け入れられなかったという。
これに対し、金光社長は27日の取材に「必要な要件を満たしておらず、提訴要求は成立しない」との見方を示した。
フジテレビは1月、25年3月期の広告収入が、従来の予想から233億円減少する見通しを発表していた。
中居氏のトラブルは23年6月に発生し、昨年12月の週刊誌報道で表面化した。同氏の番組出演を継続したことなど一連の対応に批判が高まり、今年1月27日に港氏がフジテレビ社長を引責辞任した。
フジテレビは今月中にも提出される第三者委員会の調査報告書を踏まえ、再発防止策を公表する方針だ。
提訴した株主の下野創さん(55)は記者会見で、フジテレビの番組が好きだとした上で、「不祥事があっても包み隠さず対処してほしかった。独創的な番組をまた作り、見てもらえる環境になってほしい」と話した。 (了)
(ニュース提供:時事通信 (2025/03/27-20:08)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/05/13
-
「まさかうちが狙われるとは」経営者の本音に向き合う
「困った人を助け、困った人を生み出さず、世界中のデータトラブルを解決します」。そんな理念のもと、あらゆるデータトラブルに対応するソリューションカンパニー。産業界のデータセキュリティーの現状をどう見ているのか、どうレベルを高めようとしているのかを聞きました。
2025/05/13
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/05/05
-
企業理念やビジョンと一致させ、意欲を高める人を成長させる教育「70:20:10の法則」
新入社員研修をはじめ、企業内で実施されている教育や研修は全社員向けや担当者向けなど多岐にわたる。企業内の人材育成の支援や階層別研修などを行う三菱UFJリサーチ&コンサルティングの有馬祥子氏が指摘するのは企業理念やビジョンと一致させる重要性だ。マネジメント能力の獲得や具体的なスキル習得、新たな社会ニーズ変化への適応がメインの社内教育で、その必要性はなかなかイメージできない。なぜ、教育や研修において企業理念やビジョンが重要なのか、有馬氏に聞いた。
2025/05/02
-
-
備蓄燃料のシェアリングサービスを本格化
飲料水や食料は備蓄が進み、災害時に比較的早く支援の手が入るようになりました。しかし電気はどうでしょうか。特に中堅・中小企業はコストや場所の制約から、非常用電源・燃料の備蓄が難しい状況にあります。防災・BCPトータル支援のレジリエンスラボは2025年度、非常用発電機の燃料を企業間で補い合う備蓄シェアリングサービスを本格化します。
2025/04/27
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方