2025/06/12
防災・危機管理ニュース
厚生労働省は12日、重大な感染症の流行初期について、患者情報の公表基準案を厚生科学審議会感染症部会に提示し、了承された。厚労省は今後、部会の意見も踏まえ、基準を都道府県などに周知する。
同省によると、危険性が極めて高い1類感染症には公表の基本方針があるが、それ以外の感染症にはない。同省は新型コロナ時、基本方針を参考に公表するよう自治体に通知したが、対応に差が出たり、個人の特定につながりかねない詳細な情報が公表されたりしたケースがあったという。
基準案は、全国的に対応が必要な感染症の流行初期に公表する患者情報に、年代や性別、居住都道府県と発症日時を挙げた。感染したと推定される地域や、感染させる可能性がある期間に利用した飛行機や公共交通機関なども対象とした。
居住の市町村、職業や国籍、基礎疾患の有無は基本的に非公表。重症化や死亡など個別の経過も必要ないとした。
〔写真説明〕厚生労働省=東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- 感染症
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
ランサムウェアの脅威、地域新聞を直撃
地域新聞「長野日報」を発行する長野日報社(長野県諏訪市、村上智仙代表取締役社長)は、2023年12月にランサムウェアに感染した。ウイルスは紙面作成システム用のサーバーとそのネットワークに含まれるパソコンに拡大。当初より「金銭的な取引」には応じず、全面的な復旧まで2カ月を要した。ページを半減するなど特別体制でなんとか新聞の発行は維持できたが、被害額は数千万に上った。
2025/07/10
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/08
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/07/05
-
-
-
-
-
-
「ビジネスイネーブラー」へ進化するセキュリティ組織
昨年、累計出品数が40億を突破し、流通取引総額が1兆円を超えたフリマアプリ「メルカリ」。オンラインサービス上では日々膨大な数の取引が行われています。顧客の利便性や従業員の生産性を落とさず、安全と信頼を高めるセキュリティ戦略について、執行役員CISOの市原尚久氏に聞きました。
2025/06/29
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方