2025/06/16
防災・危機管理ニュース
経団連は16日、首都直下地震や南海トラフ地震といった巨大災害に備えた防災・減災対策への提言をまとめ、坂井学防災担当相に提出した。2026年度にも見込まれる防災庁の設置を見据え、政府や自治体が企業と緊密に連携して取り組む意義を強調した。
提言は、「巨大地震は起きるか否かではなく、いつ起きるか(の問題)だ」と指摘。関連政策は補正予算ではなく、中長期的視野に基づく当初予算での措置がふさわしいと訴えた。
政府に対し、災害時のインフラ復旧などに関する事業継続計画(BCP)を可能な限りオープンにするよう要請。それに基づき、企業が事業停止や社員の安全確保を考慮し、適切に判断できるBCPを整備することが大切だと主張した。
帰宅困難者が発生した場合の受け入れを巡っては、特定企業に偏らないよう、幅広い業種や団体で実行に向けた連携が必要になると説明。一時滞在施設の収容や被害、交通事業などに関する情報を一元的に管理する「スマートな防災」も重要だとした。
経団連の永野毅副会長(東京海上ホールディングス会長)は提言の手交後、「防災計画は10年といったレンジで考えておくのが当然だ」と述べた。その上で、危険度が高い場所からの住民の集団移転をどう実行するかなど「もっと国全体で議論が起きなければならない」と警鐘を鳴らした。(了)
(ニュース提供:時事通信 2025/06/16-17:49)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/01/27
-
-
発災後をリアルに想定した大規模訓練に学ぶ
2026年1月14日、横浜市庁舎10階の災害対策本部運営室で、九都県市合同による大規模な図上訓練が行われた。市職員に加え、警察、自衛隊、海上保安庁、医療従事者、ライフライン事業者などが一堂に会し、市災害対策本部運営をシミュレーションした。
2026/01/26
-
-
-
報告すべきか迷う情報 × 最初の一言 × 隠蔽と正直の分岐点
ここ数年、データ改ざんによる不正が突然発覚するケースが増えています。製品仕様に適合していないにもかかわらず、データの書き換えが行われていたり、燃費データや排ガス成分濃度が改ざんされているなど、さまざまな分野でこうした事件は後を絶ちません。今年も、中部電力・浜岡原子力発電所において、安全データの改ざん疑いが発覚しました。 こうした改ざんを未然に防ぐことは、リスクマネジメントの最重要テーマですが、一方で、既に起きてしまっていることを前提として、いかに早く発見し、対処するかを考えておくことも危機管理においては重要になります。
2026/01/26
-
最優先は従業員の生活支援対策を凌駕する能登半島地震 石川サンケン
家電や自動車の電子制御に用いられるパワー半導体を製造する石川サンケン(石川県志賀町、田中豊代表取締役社長)。2024年元日の能登半島地震で半島内にある本社と3つの工場が最大震度6強の揺れに襲われた。多くの従業員が被災し、自宅が損傷を受けた従業員だけでも半数を超えた。BCPで『生産および供給の継続』を最優先に掲げていた同社は、従業員支援を最優先にした対応を開始したーー。
2026/01/23
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方