厚生労働省は3日、厚生科学審議会感染症部会に「急性呼吸器感染症に関する特定感染症予防指針案」を提示し、大筋で了承された。風邪症状などの総称である急性呼吸器感染症(ARI)が感染症法上の5類となり、4月から定点医療機関での調査が始まったことを受けた。同省は今後、パブリックコメント(意見公募)などを経て指針を公表する。
 感染症の予防指針は、これまでインフルエンザに関するものはあったものの、他の感染症も含む包括的な指針はなかった。ARIはインフルや新型コロナなど呼吸器症状を伴う感染症の総称で、患者数や検体調査が始まったことから、インフルに関する予防指針は廃止し、新たな指針に統一する。 
〔写真説明〕厚生労働省=東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)