2025/11/20
事例から学ぶ
包装機材や関連システム機器、プラントなどの製造・販売を手掛けるPACRAFT 株式会社(本社:東京、主要工場:山口県岩国市)は、代替生産などの手法により、災害などの有事の際にも主要事業を継続できる体制を構築している。同社が開発・製造するほとんどの製品はオーダーメイド。同一製品を大量生産する工場とは違い、職人が部品を一から組み立てるという同社事業の特徴を生かし、工場が被災した際には、協力会社に生産を一部移すほか、必要な従業員を代替生産拠点に移して、製造を続けられる体制を構築している。
社員と協力会社のスキルアップが鍵
同社は、食品業界における充填包装機では国内トップのシェアを誇る。1960年に東洋自動機株式会社として創業し、現在では国内外で、事業を拡大している。本社は東京、生産拠点は山口県の岩国市にあり、国内各所にサービスセンターを持つ。海外では、アメリカ、ドイツ、中国に子会社を設立し、海外主要都市に代理店を設け、世界57か国以上で製品を販売している。密封されたレトルト食品をはじめ、スパウト(注ぎ口)付きの洗剤や食品、電子レンジ対応の包装製品など、スーパーなどで日ごろ目にする商品の中には、同社の充填包装機によって製品化されたものも少なくない。
生産拠点は、国内は岩国工場のみ。設計から、製造、出荷まで、すべて岩国工場で行う。工程の中で重要となる部品製造は、ほぼオーダーメイドで、流れ作業のようなラインでの製造は行わず、必要な部品はすべて購入する、いわゆる「ファブレス方式」となっている。
製造する包装機1台には、おおよそ2300種類の部品を使用している。「年間の部品購入数は63万点にも上る」と同社岩国工場長の紙元秀典氏は解説する。岩国工場に勤務する約300人の従業員のうち、こうした組み立てができる社員は約80人。時代とともに変化する包装材の機能やデザインへの期待を敏感にキャッチし、新たな製品開発につなげる。そのフットワークと、生産過程の重要項目であるモノ集め、さらにはそれらを1つの充填機に組み立てていくモノづくりの熟練の技が、同社の最大の強みだ。
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