高市政権発足後の激動状態は国民に何を晒しているのか(写真:Adobe stock)

高市政権発足後の激動

高市政権発足後、息つく暇がないほどの激動状態にある。まさに安物のドラマのご都合主義を思わせる事案が発生し、高支持率を背景に一般国民に晒されている。国会中継への関心が高まっているというから、古い井戸の中の住人たちは自分の姿がどう映っているのか、客観的に振り返る最後のチャンスではないだろうか。

国会で予算委員会の火蓋が切られた初日、午前3時の総理官邸入りで一騒動起きた。筆者は余りにも苛烈な重労働で総理の健康面への影響を危惧したが、騒動は官僚や総理周辺のワークライフバランスへの危惧から、なかには総理の能力不足、勉強不足と罵る論まで発生した。

最後の批判は流石に、それ自体が勉強不足というか、高市氏が嫌いな立場のポジショントークと喝破できるが、最後まで問題として残るのがワークライフバランスを無視した行為との批判であろう。

事実関係を整理すると、答弁書の完成が午前3時頃になり、事前に目を通したかったが、議員宿舎での受け取りがFAXという前近代的な手法しかなく、それも故障して、官邸に移動したということだ。

国会期間中の省庁は「不夜城」といわれるが(写真:Adobe stock)

そして勉強会云々というが、総理自身は過去から官僚のレクチャーを基本的に受けず、自身が書類に目を通す形で準備しており、勉強熱心で理解力もあり、答弁内容の不都合・不備なども指摘できる能力を持つことは有名である。つまり、宿舎から官邸まで、歩いていくわけにもいかず、最小限の人間の対応が必要になっただけなのだ。

そして歴代総理はどうだったかというと、3時は極端だが、異常に早い時間から動いていたのであり、国会開催期間中の省庁は不夜城であることもよく知られている。それゆえこの問題の本質は、なぜ当日の早朝、午前3時にならないと答弁書ができ上がらないのか、その一点に尽きる。

すると、浮かび上がってきたのは次の問題である。

①質問通告の提出が遅い
②質問通告の内容があいまいで内容の確認も拒否されることがある
③質問通告提出後も追加質問が発生するケースがある

さらに別の視点での問題を加えて、次の問題もあげられる。

④質問の回答を総理に集中させている

その昔、安倍政権時代に「安倍総理を睡眠障害に追い込む」と宣言していた政党もあるくらいであり、今回も同様と考えても間違いではないだろう。