2025/09/05
防災・危機管理ニュース
台風15号は5日午後、静岡県沿岸から房総半島南部にかけて、速度を上げて東へ進んだ。静岡、神奈川両県では線状降水帯が発生し、静岡県では1時間雨量が110~120ミリの記録的短時間大雨情報が相次いで出された。15号は午後9時に房総半島の東方沖で温帯低気圧に変わったが、気象庁は、大雨になった地域では土砂災害に注意するよう呼び掛けた。
同日午前には、浜松市中央区に住む80代男性の家族から「男性が水路に落ちた可能性がある」と119番通報があった。付近の水路があふれており、近くに男性のものとみられるスリッパが落ちていたという。市消防本部が捜索している。
静岡県牧之原市では同日午後、突風で大型トラックが横転、電柱が倒壊するなどした。県によると同市内で住宅6棟が全壊、34棟が半壊した。市によると、23人が骨折するなどの重軽傷を負った。
15号は午前1時ごろに高知県宿毛市付近に上陸して太平洋沿岸を東へ進み、同9時ごろには和歌山県北部に再上陸して紀伊半島を横断。午後は静岡県沿岸から房総半島南部に進んだ。
静岡県菊川市では午後1時15分までの1時間に127.0ミリ、牧之原市・静岡空港では同1時20分ごろまでの1時間に113.0ミリの猛烈な雨が降り、いずれも地点ごとの最多記録を更新した。同県御前崎市・御前崎では同0時45分ごろに最大瞬間風速34.0メートルを観測。奈良県下北山村では同1時50分までの24時間雨量が301.0ミリに上った。
〔写真説明〕気象庁
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- 台風
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/21
-
「防災といえば応用地質」。リスクを可視化し災害に強い社会に貢献
地盤調査最大手の応用地質は、創業以来のミッションに位置付けてきた自然災害の軽減に向けてビジネス領域を拡大。保有するデータと専門知見にデジタル技術を組み合わせ、災害リスクを可視化して防災・BCPのあらゆる領域・フェーズをサポートします。天野洋文社長に今後の事業戦略を聞きました。
2025/10/20
-
-
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-
-
-
トヨタ流「災害対応の要諦」いつ、どこに、どのくらいの量を届ける―原単位の考え方が災害時に求められる
被災地での初動支援や現場での調整、そして事業継続――。トヨタ自動車シニアフェローの朝倉正司氏は、1995年の阪神・淡路大震災から、2007年の新潟県中越沖地震、2011年のタイ洪水、2016年熊本地震、2024年能登半島地震など、国内外の数々の災害現場において、その復旧活動を牽引してきた。常に心掛けてきたのはどのようなことか、課題になったことは何か、来る大規模な災害にどう備えればいいのか、朝倉氏に聞いた。
2025/10/13
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方