【カイロ時事】イスラエル政府報道官は26日、パレスチナ自治区ガザで行方不明になっているイスラム組織ハマスの人質の遺体捜索に当たるため、エジプトと赤十字国際委員会(ICRC)がガザに入ることを許可したと語った。ロイター通信などが報じた。
 エジプトとICRCのチームは、ガザ地区内でイスラエル軍が掌握を続ける地域を示す境界線「イエローライン」を越えてガザ内で行動することが認められた。ガザではがれきが堆積し捜索は難航が予想されるが、エジプトの支援で遺体発見が進むかどうかが焦点だ。
 イスラエルメディアによれば、エジプトが用意した複数の重機が26日、ガザ南部ケレム・シャローム検問所から入境した。また、ハマスの担当者がイスラエルが掌握する地域内に入り、ICRCと共同で遺体捜索を行うことも許可されたと伝えられている。ハマスは、遺体は最南部ラファや南部ハンユニスなどに残っていると説明しているという。 
〔写真説明〕26日、パレスチナ自治区ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所で列を成す重機を載せた車両(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)