企業と従業員を守るための知識とケーススタディー
【月刊BCPリーダーズ】12月号

 

能登半島地震からまもなく2年。過酷な被害の教訓を生かすべく、各所で行われてきた災害対応の検証が終盤を迎えています。過去に類を見ない規模に加え、半島地形、過疎高齢化、元日夕方の悪条件。救助、支援、復旧は困難を極め、行政の現場も混乱、公助は限界に達しました。

 

今後、各所の検証結果をふまえた防災・BCP体制の見直しが進むでしょう。人も資金も足りない時代、かつてのような物量戦術にはもう頼れません。日常のなかに災害時の備えを組み込み、モードを柔軟に切り替えられる構造へと組織自体を変えることが求められています。

「想定外」「準備不足」を脱し、災害対応が基本設定された防災デフォルト社会へ。専門家のインタビューと企業事例を通じ、能登半島地震の検証・改善の一部をひも解きながら、これからの防災・BCPのあり方を探ります。