2025/12/20
首都直下地震新たな被害想定
12年ぶりに見直された首都直下地震の被害想定では、災害時のデマ対策への言及が大幅に増えた。急速に普及したSNSによって瞬時に国内外に拡散される恐れがあり、ファクトチェックや信頼性を担保する仕組みが必要と指摘された。警察庁は過去の教訓から、迅速な削除につながる取り組みをすでに始めており、違法情報に対する捜査態勢も強化している。
昨年1月の能登半島地震ではSNS上で虚偽の救助要請が相次いだ。そこで警察庁は、救助活動に支障をきたしたり、社会的混乱を生じさせたりする恐れがある違法情報をSNS事業者に提供し、優先的に削除してもらう枠組みを整備。一部事業者は専用窓口を設置したという。
また、同庁サイバー特別捜査部は虚偽投稿を含む公開情報に対する捜査態勢を強化。能登地震の際にSNSでうその救助を求めた男のアカウントを特定し、情報提供を受けた石川県警が偽計業務妨害容疑で逮捕した。
一方、首都の治安を守る警視庁は、デマを打ち消す情報の発信に力を入れる。災害時に立ち上がる警備本部が情報収集や分析を行い、約100万人のフォロワーを持つ同庁災害対策課のX(旧ツイッター)アカウントなどを通じて、虚偽情報だと注意喚起することを想定している。同庁幹部は「人命に影響が出るような虚偽情報には常に注意を払っている」と話した。
災害時のデマ情報は、8日深夜に震度6強を観測した青森県東方沖を震源とする地震でも散見。発生直後からXに「人工地震来た」などと投稿されたほか、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」では、生成AI(人工知能)で作成したとみられるニュース動画などが「震源は東京湾北部」「宮城県に過去最大級の津波」とうそを伝えた。
〔写真説明〕警視庁災害対策課のX(旧ツイッター)アカウント
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/01/13
-
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/01/05
-
年末年始にサイバー攻撃は約2倍以上増加する
サイバー攻撃のリスクは、平日よりも休日に高まる傾向がある。デジタルデータソリューション株式会社(東京都港区)の調査によると、年末年始にはサイバー攻撃が約2倍以上に増加することが明らかになっているという。
2026/01/04
-
能登半島地震からまもなく2年
能登半島地震からまもなく2年。災害対応の検証も終盤に入っています。浮上した課題を反映し、災害関連法も変わりました。来年はこれらの内容をふまえた防災・BCPの見直しが加速しそうです。発災直後から被災地を調査し、石川県の初動対応を振り返る検証委員会の委員も務めた金沢大学准教授の青木賢人氏に防災・BCP強化の方向を聞きました。
2025/12/25
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方