【イスタンブール時事】イスラエル軍は2日、同国北部にレバノンから飛翔(ひしょう)体が撃ち込まれたと明らかにした。イランの支援を受けるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは、イラン最高指導者ハメネイ師殺害への報復として、イスラエル北部ハイファにある施設をミサイルや無人機で攻撃したと主張した。死傷者は確認されていない。
 ハメネイ師死亡後、レバノンからの対イスラエル攻撃は初めて。ヒズボラは声明で「度重なるイスラエルの攻撃に対処するため、そしてハメネイ師の血に対する復讐(ふくしゅう)として」実行したと述べた。
 ヒズボラはイランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」の指導の下に創設された民兵組織。イスラエルは先月、米イランの軍事衝突にヒズボラが介入すれば、レバノンを攻撃すると事前警告していた。だが、イランの非常事態に際し支援しない選択肢はないと判断したもようだ。
 イスラエル軍のザミール参謀総長は「戦闘に加わったヒズボラにエスカレーションの責任がある」と非難し、レバノン各地のヒズボラ関連拠点への反撃を始めたと発表した。
 レバノンのサラーム首相は2日、X(旧ツイッター)で、ヒズボラの参戦を念頭に「レバノンの安全を危険にさらし、イスラエルに侵略の口実を与えてしまう無責任な行為だ」と懸念を示した。 
〔写真説明〕イラン最高指導者ハメネイ師の肖像を掲げ、同師の殺害を非難するレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの支持者=1日、ベイルート郊外(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)