【カイロ、ワシントン時事】米イスラエル両国とイランは2日、激しい攻撃の応酬を続けた。米イスラエル両軍は、イランの最高指導者ハメネイ師を殺害した後も攻撃の手を緩めず、地元メディアによると2月28日以降の死者は555人となった。イランもイスラエルや湾岸諸国の米軍施設などを標的に無人機やミサイルで反撃。レバノンの親イラン組織も対イスラエル攻撃に踏み切り、イスラエル側が反撃。戦線は拡大し、中東情勢は悪化の一途だ。
 報道によると、イランでは2日、新たに西部サナンダジや中部のアルダカン、ヤズドなどで米イスラエルによる攻撃が確認され、住宅も被弾した。南部ファルス州や北西部の東アゼルバイジャン州でも多数の死者が出ている。
 一方、イランは米軍の基地がある湾岸諸国などへの攻撃を強化。米軍は1日、米兵3人が死亡、5人が負傷したと発表した。2月28日に始まった今回の対イラン作戦で米軍に死傷者が出るのは初めて。米メディアは、死亡したのはクウェートの基地に駐留する後方支援部門の米陸軍兵らだと伝えた。
 AFP通信によれば、2日にはクウェートで複数の米軍機が墜落。パイロットは無事という。一方、クウェート市の米大使館から煙が立ち上った。アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビなどでも爆発音が響いた。
 英BBC放送は原油輸送の要衝ホルムズ海峡付近で少なくとも3隻の船舶が攻撃を受けたと報じた。海峡一帯では戦火拡大により安全な航行が困難になっている。
 イスラエルも各地が標的となった。レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラも対イスラエル攻撃に加わり、イスラエルの反撃で多数の死傷者が出ている。 
〔写真説明〕2日、クウェート市の米大使館付近で立ち上る煙(ロイター時事)

(ニュース提供元:時事通信社)