2026/06/10
防災・危機管理ニュース
【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)欧州委員会は9日、米メタ(旧フェイスブック)に対し、傘下の対話アプリ「ワッツアップ」を他社の人工知能(AI)サービスに無料で開放するよう命じたと発表した。5営業日以内の是正を求めた。欧州委は、メタによる自社AIの優遇が競争を阻害している疑いがあるとして、EU競争法(独占禁止法)に基づく調査を進めている。
欧州委によると、メタは昨年10月、ワッツアップの法人向けサービスで他社のAIサービスを制限する方針を発表。今年3月に他社AIの利用を再開したものの、高額な利用料を課した。欧州委は、その料金設定によって他社AIの利用を事実上妨げていると判断。市場競争に「深刻かつ回復困難な損害」を及ぼす恐れがあると結論付けた。
リベラ上級副委員長(競争政策担当)は記者会見で「AI市場は極めて速いペースで発展している」と指摘。「巨大デジタル企業が過去の支配的な立場を利用し、AI市場での競争や技術革新を左右することは許されない」と強調した。
メタは声明で「欧州委は(「チャットGPT」を手掛ける)米オープンAIなど世界有数の大企業に有料サービスを無料で利用させることを決めた」と反発。「行き過ぎた規制だ」と主張し、決定を不服として争う方針を示した。
〔写真説明〕米メタの看板(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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