2026/03/12
防災・危機管理ニュース
【ワシントン、カイロ時事】英海事機関UKMTOによると、原油輸送の要衝ホルムズ海峡周辺で11日から12日朝にかけて6隻の船が攻撃を受けた。トランプ米大統領は11日、同海峡に関して「われわれはイランの全ての機雷敷設艦を一夜で破壊した」と主張。「彼ら(石油タンカーなどの船舶)は海峡を利用すべきだ」と安全性を強調したが、情勢は緊迫している。
米イスラエルの攻撃を受けるイランは、報復として湾岸諸国の原油施設を攻撃。さらに対象を世界の原油輸送の約2割を占めるホルムズ海峡にも広げつつある。
ロイター通信によると、ペルシャ湾のイラク領海内で、爆発物を積んだボートが2隻の石油タンカーを攻撃し、炎上させた。イランの攻撃とみられ、乗組員1人が死亡した。
海峡近くのペルシャ湾内で停泊していた商船三井所有の日本船籍のコンテナ船も損傷。タイの貨物船が海峡通過中に攻撃を受け、乗組員3人が行方不明となっているほか、マーシャル諸島船籍の貨物船も被害を受けた。12日朝には別のコンテナ船に攻撃があり、火災が発生した。
イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は「ホルムズ海峡を通過する船舶はイランの許可が必要だ」と強調。イラン高官は中東の衛星テレビ局アルジャジーラに、米国が対応を誤れば「別の海峡も同じ状況に陥る」と警告した。紅海とアデン湾を結ぶ要衝バベルマンデブ海峡の「封鎖」を示唆した形だ。同海峡はアジアと欧州をつなぐ主要航路で、周辺ではイエメンの親イラン武装組織フーシ派が影響力を持つ。
米メディアは10日、イランがホルムズ海峡で機雷敷設を開始したと報じていた。しかし、トランプ氏は11日、記者団に「そうは思わない」と述べ、機雷は設置されていないとの見方を示した。
トランプ氏はさらに、南部ケンタッキー州での演説で「われわれは(イランに)勝利したと言えるだろう。最初の1時間で決着がついた」と宣言。ただ、同時に「仕事を完遂しなければならない」と訴え、軍事作戦を継続する姿勢も見せた。
〔写真説明〕11日、ホルムズ海峡周辺で攻撃を受け、煙が上がるタイの貨物船(タイ海軍提供)(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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