2026/03/24
防災・危機管理ニュース
政府は24日、石油の国家備蓄の放出を26日に始めると発表した。国内消費量30日分(約850万キロリットル)を順次放出する。24日にはガソリン補助金などに2025年度予算の予備費から8007億円を追加支出することも決定。原油輸送の要衝ホルムズ海峡の事実上封鎖の長期化に備え、石油製品の安定供給やガソリン価格の抑制を図る。
日本は原油輸入の9割超を中東地域に依存するが、タンカーがホルムズ海峡を航行できず、3月下旬以降、輸入量は大幅に減少する。このため、ロシアによるウクライナ侵攻直後の2022年以来4年ぶりに国家備蓄の放出に踏み切る。すでに16日から民間備蓄15日分の放出も始めており、官民での放出量は過去最大規模となる。
国家備蓄は北海道から沖縄の全国11の基地から放出。出光興産など石油元売り4社に、約5400億円で売却する。サウジアラビアなど産油国と連携して日本国内に貯蔵する「産油国共同備蓄」も初めて放出。月内にも5日分(約140万キロリットル)を出す。
赤沢亮正経済産業相は24日の記者会見で「日本の石油需給に直ちに影響が生じることはない。状況を注視し、エネルギー安定供給確保に万全を期したい」と強調した。
予備費からは、ガソリン補助金向けの基金に7948億円、タクシー事業者の液化石油ガス補助に58億円を充当する。政府は19日からガソリンの店頭価格を1リットル当たり170円程度に引き下げるために補助金を再開。まずは基金の残高2800億円で対応する方針だった。ただ、200円のガソリン価格を170円に抑えるには、月3000億円の財源が必要となるため、基金の大幅な積み増しで、事態の長期化に対応する。
〔写真説明〕首相官邸=東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)

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