2026/04/25
防災・危機管理ニュース
乗客106人と運転士が死亡し、562人が重軽傷を負ったJR福知山線脱線事故は25日、発生から21年となった。兵庫県尼崎市の現場近くに整備された慰霊施設「祈りの杜(もり)」で追悼慰霊式が開かれ、JR西日本幹部らは安全運行を誓い、遺族らとともに犠牲者の冥福を祈った。
1両目に乗車中に負傷した福田裕子さん(42)=同県宝塚市=は「21年がたち、事故自体より、事故の経験がどこに生かされているかに目を向けてもいい」と教訓を生かす大切さを強調。事故で次男=当時(18)=を亡くした上田弘志さん(71)=神戸市北区=は、式典での倉坂昇治社長のおわびの言葉について、「社長の言葉が毎年同じだ」と批判した。
毎年、現場を訪れて手を合わせるという中村孝行さん(62)=同県伊丹市=は、当時近くの葬儀店で勤務しており、複数の犠牲者の葬儀を担当した。「遺族と打ち合わせするのはつらかった。風化させないために、若い世代にどう伝えていくかが大事だ」と話した。
式典に先立ち、JR西の幹部らは発生時刻の午前9時18分、事故現場付近で黙とう。同時刻ごろ、いつもよりスピードを落とした電車が近くのカーブを通過し、車内では、安全運行を誓うアナウンスが流れた。
〔写真説明〕脱線事故発生時間帯に現場付近を通過する列車=25日午前9時16分、兵庫県尼崎市
〔写真説明〕事故発生時刻近くに、現場付近を通過する列車の中で手を合わせる乗客=25日午前9時16分、兵庫県尼崎市(代表撮影)
〔写真説明〕JR福知山線脱線事故から21年となり、取材に応じる福田裕子さん(左)=25日午前、兵庫県尼崎市
〔写真説明〕JR福知山線脱線事故から21年となり、取材に応じる遺族の上田弘志さん=25日午前、兵庫県尼崎市
〔写真説明〕追悼慰霊式と献花を終え、取材に応じるJR西日本の倉坂昇治社長=25日午前、兵庫県尼崎市(代表撮影)
(ニュース提供元:時事通信社)





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