2026/05/11
防災・危機管理ニュース
【ワシントン、カイロ時事】国営イラン通信(IRNA)は10日、イランとの戦闘終結に向けて米国が示した提案に対し、イランが仲介国パキスタンを通じて回答したと報じた。トランプ米大統領は同日、SNSで、回答を読んだとした上で「まったく受け入れられない」と反発した。
米提案は、戦闘終結に関する覚書を交わした後に、核問題を含めた最終合意に向けて30日間の交渉を行う内容とされる。トランプ氏は合意に至らなければ、「以前よりも激しい爆撃が始まる」と述べ、攻撃再開を警告していた。
イランメディアによると、同国外務省報道官は11日の記者会見で、「われわれの要求は正当だ」と強調。戦闘終結や米国によるイラン港湾に対する海上封鎖の停止、資産凍結の解除に加え、イスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラの交戦が続くレバノンを含む地域の安全確保も求めていると明らかにした。
報道官は、現在は戦闘終結に向けた協議に集中しているとした上で、核開発の問題は「後で議論される」と述べ、棚上げする意向を示した。
米イランの一時停戦は4月7日に発効したが、ホルムズ海峡周辺で散発的に双方が交戦するなど不安定な情勢が続いている。アラブ首長国連邦(UAE)やクウェート当局は5月10日、イランから無人機攻撃を受けたと発表。カタール沖でも商船への攻撃が確認された。
米イランの仲介を巡っては、パキスタンに加えカタールも外交努力を重ねている。ムハンマド首相は8日と9日に米国でバンス副大統領とルビオ国務長官と相次いで会談。10日にはイランのアラグチ外相とも電話会談した。(了)
(ニュース提供:時事通信)
(ニュース提供元:時事通信社)
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