2016/09/13
直言居士-ちょくげんこじ
企業の情報通信ネットワークを、雷や地震などの自然災害や、情報漏洩・不正侵入などのトラブルから保護する総合安全ソリューションを手がける昭電。その防災への取り組みは、1970年代に大手電力会社の通信機械室の設備を整備することから始まった。
現在ではオフィスの通信機器の発達により、床を底上げして通信機器やケーブルを床下に配備する「フリーアクセスフロア」(二重床)は当たり前の設備となっているが、当時は重要な通信機械室のみで施工されることが一般的だった。そのフロアに、世界で初めて耐震構造を施したのが同社だった。
同社常務執行役員事業推進部長の加藤雅也氏は「地震大国であるわが国で、いかに通信機器を地震から守るか、お客様と知恵を出し合いながら一緒に考えて作ったのが耐震フレームだった」と当時を振り返る。
現在、同社が力を入れているものの一つが、ベルギーのバルコ社が提供するTFN/CMSというIPネットワーク
を活用したカメラ映像共有システムだ。例えば防犯系の監視カメラでは、いまだに同軸ケーブルを介してブラウン管を通じてしか見ることができない機種も数多く残っている。現在の監視カメラはIPネットワークを介するものが主流であるため、これらのフォーマットが違う映像を混在して同一の画面上に映し出すことは非常に困難だった。
TFN/CMSは、独自のシステムを構築することでこれらの課題を解決。同システムを導入した静岡市建設局道路保全課は、市庁舎内の土木施設監視センターに50
インチ× 6 面の大型プロジェクターを設置し、市内のフォーマットの違う複数のカメラ映像を同時に表示できるようにしたことで、所員や管理者が迅速に意思疎通を行えるようになったという。
加藤氏は「本来なら、監視カメラをすべて入れ替えないと映像の共有は難しかった。このシステムなら、リーズナブルに問題を解決することができる。大掛かりな装置を導入するのではなく、BCPはできるところからしっかりリーズナブルにやることが大事だ」としている。
直言居士-ちょくげんこじの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/08/05
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/08/04
-
-
-
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方